この記事では、馬の乗り方と降り方について手順と注意点を解説いたします!
馬の乗り方の手順(乗馬の方法)
台(ステップ)の有無を問わず、乗り方は同じです。
馬の乗り方の手順(乗馬の方法)
- 馬の左側(馬から見て左)に立ちます。
- 両手綱を張るまで手繰り寄せ、両手綱と馬のたてがみを一緒に左手で握ります。
- 左鐙を90度右に回転させ、そこに左足を掛けます。
- 鞍の後橋を右手で持ちます。
- 右足で地面(台)を蹴り、左鐙の上に立った状態になります。
- 右手を前橋まで移動させ、右手で体重を支えます。
- 右足を後橋側から反対へと回します。
- 体を起こし、鞍に座ります。
- 右鐙を履きます。
- 手綱を両手に分けます。
以上の手順で乗馬完了です!
乗馬の注意点
乗馬の注意点
- 前進を防ぐ
- 鞍が回るのを防ぐ
前進を防ぐ
乗馬中に馬が前進をしてしまうと危険です。
手順2で、張った両手綱とたてがみはしっかり握りましょう。
つま先が当たると、敏感な馬は前進してしまいます。
手順3で鐙の向きを変えるのもつま先が当たらないようにするためです。
手順5〜7では、左膝を支点にして、つま先が当たらないようにしてください。
鞍が回るのを防ぐ
これは、下乗りされた馬でレッスンされている方は関係ありませんが、厩舎から出して準備運動もご自身でされるという方は注意するべきです。
基本的に、厩舎から出してすぐは腹帯が締まっていません。
地面からしっかり締めたとしても、鐙に体重をかけたときに鞍が回ってしまう可能性があります。
鞍が回ってしまうと、鞍傷など、馬の怪我につながってしまうため、必ず防がなければなりません。
地面から乗る場合、ある程度地上で腹帯を締めておきましょう。
飛び乗りができる騎手と馬であれば、上記の手順よりも飛び乗りの方が確実です。
上記の手順で乗る場合、後橋をなるべく引かず、鐙に立ち上がる瞬間、鞍を反対側に押し返すように右手を添えると、鞍が回りにくくなります。
馬の降り方の手順(下馬の方法)
下馬の方法は乗馬の逆再生です。
馬の降り方の手順(下馬の方法)
- 右鐙を脱ぎます。
- 左手で、両手綱とたてがみを握ります。
- 右手を前橋に添えます。
- 右足を後橋側から回して、両足を揃えます。
- 鞍の上(右手の上)にお腹を乗せ、左鐙も脱ぎます。
- ゆっくり地面へと滑り落ちます。
以上で下馬完了です!
下馬の注意点
下馬の注意点
- 馬の前進を防ぐ
- お腹と腕で全体重を支える
馬をしっかり止めてから
乗馬のときと同様に、馬が動きながら下馬をするのは危険です。
しっかりと馬が停止したのを確認してから、下馬の手順に移りましょう。
特に手順2では、両手綱とたてがみをしっかり握りましょう。
お腹と腕で全体重を支える
手順5で、お腹と腕を使って、全体重を支える必要があります。
少しでも左鐙に体重が残っていると、鐙がうまく脱げず、そのまま落ちてしまい、大怪我につながります。
しっかりと全体重を支え、左鐙が脱げたことを確認してから、地面へと降りましょう。